元光GENJIで俳優の大沢樹生(49)が12月30日、プロレスデビューする。大沢がリングに上がるのは、浅草橋ヒューリックホールで開催される「シアタープロレス花鳥風月2018総決算 大沢樹生、夢への挑戦~Dreams Come true~」だ。自らの名前を冠した大会で、大沢は船木誠勝・服部健太とのタッグで高岩竜一・佐藤光留・NOSAWA論外に挑む、6人タッグマッチ30分一本勝負を行う。

アイドルよりもプロレスラーになりたかったという大沢。そのきっかけは、父親が後楽園ホールの売店に勤務していたことからよく遊びに行き、そこでプロレスを見ていたことだという。

公開練習を取材したが、同世代の私としては、49歳にしての新たな挑戦に興味があった。

「年がいもなく無謀だという思いは自分でもある。でも逆に同世代の、同性の方たちの励みになっていただけたらうれしいですしね。男として50代は人生の本番。だから今回のプロレスは自分にとてもスキルアップになると思っているし、それを信じて戦います」

この言葉にグッと来た。正直、カッコイイとさえ思った。この年になると腰が重くなり、なかなか新しい挑戦をする気力がなくなる。自分の周りの平穏や当たり前を打破することに臆病になるのだ。

公開練習では、基本メニューに加え打撃系を披露した。格闘経験はないが、見るのだけは好きな記者の目として、蹴りは鋭いと感じた。また、公開練習の合間に見せる、持って生まれたであろう観衆を楽しませるエンターテインメント性ものぞかせた。

インタビュー終わりには、私の手を取って両手で握手し、「よかったら、当日も見にきてください」と目を見ながら話しかけてくれた。記者相手という計算だとしても、そう誰もができることではないだろうし、少なくも私には自然な振る舞いに感じられた。

まさに、スーパーアイドルの一端をかいま見たような気がした。