今夜、最終回を迎えるフジテレビ系連続ドラマ「僕らは奇跡でできている」(火曜午後9時)の主演を務めた俳優高橋一生(38)が、ドラマへの思いをコメントで寄せた。

生き物の不思議が大好きな大学講師・相河一輝(高橋一生)が周囲の人々を翻弄(ほんろう)しながらも、常識や固定観念にとらわれないものの見方で周囲に緩やかな変化をもたらしていくコミカル・ハートフルドラマ。

第9話のラスト、同じ研究室で働く准教授の樫野木聡(要潤)から「迷惑なんだよ。悪影響なんだよ。ここから消えてほしい」と強烈な言葉を浴び、絶句した一輝。最終回では、そんな一輝が大学の恩師である鮫島瞬(小林薫)に辞職を願い出る。果たして、一輝の決断の真意とは。

最終回の見どころについて高橋は「このドラマについて、一輝の周りの人たちが一輝に変えられていくのではなく、それぞれが初めから持っているものに気づいていく話だと思っています。それって、とても尊いことで。人は変わっていくことなんてきっとできなくて、元々あるものを掘り出して、自分の中でハッキリ自覚していく。そういう人間の、本来の美しさのようなものが最終話でしっかりとピリオドとして描かれていると思うので、そういうところを少しでも感じてもらえるとうれしいです」。

12月初旬に無事、クランクアップを迎えた高橋。「一輝を3カ月間、演じさせていただいて僕自身、救われていたと思います。これが自分の血肉になっていくという感覚もあります。しばらくたってみて、一輝が僕の中に生きているという感覚が、また出てくるんじゃないかと思っています。ここから一輝が抜けていってしまうのが惜しいと思ってしまうくらい、離れがたい人間でした」と、演じた一輝との別れを惜しんだ。