武田梨奈(27)が11日、都内のテレビ東京で行われた主演ドラマ「ワカコ酒 シーズン4」(19年1月7日スタート、月曜深夜0時)制作発表会見で“酒場詩人”として知られる酒場ライター吉田類(69)から「これから僕じゃなく、君の時代だ」とバトンを渡されたと胸を張った。

「ワカコ酒」は、武田演じる酒と料理が大好きで、1人飲みをしては妄想をめぐらせるワカコの日常を描く。武田は15年に放送された第1季の時、あまり酒を飲むのが得意ではなく「先輩方に『ビールの一口目が違う』と言われて、ずっとお酒に関して学ばせていただいた」と酒の飲み方を研究してきた。その中で、BS-TBSで03年から放送されている、吉田が酒や酒場を紹介する番組「吉田類の酒場放浪記」も見て勉強。「シーズン1から、いつかご一緒したいと思った」と吉田との共演を熱望してきた。

吉田との共演は、19年2月18日放送の第7話で実現した。武田は、吉田が本人役で出演した撮影を振り返り「良い感じで、かなり酔っぱらっていました。いろいろな酒飲みの助言をいただきました。(ドラマの)真ん中は、ほとんどアドリブでやらせていただいた。ドキュメンタリーに近い。楽しんで見ていただけると思います」と笑みを浮かべた。

撮影中に吉田からかけられた言葉を聞かれると「『これから僕じゃなく、君の時代だ』とバトンを渡して下さった。『お酒を飲むのにケチするな。大人になるにつれて良い酒、いい食べ物を飲むのが大事。家が潰れても、良い酒を飲め』と言われました」と明かした。

「ワカコ酒」は、11年から「月刊コミックゼノン」(徳間書店)で連載中の新久千映氏の漫画を実写化し、BSテレビ東京初の連続ドラマとして15年に第1季が放送された。同7月にアニメ化され、韓国でも「私に乾杯~ヨジュの酒」のタイトルでドラマ化され同12月から放送。16年に第2季、17年には第3季が放送され、満を持して2年ぶりに第4季が放送される。【村上幸将】