上方の喜劇王、故藤山寛美さんの孫で、先月に元宝塚歌劇団星組トップスター北翔海莉(ほくしょう・かいり=37)と結婚した松竹新喜劇の俳優、藤山扇治郎(31)が13日、大阪市内で「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」(19年1月1~8日、京都・南座)の取材会に出席。おのろけ全開で自分たちを「仏と犬」と例えた。

取材会には共演する松竹新喜劇代表の渋谷天外(64)と久本雅美(60)も出席。ダブル主演を務め、扇治郎と北翔が出会った今年5月の舞台「蘭~緒方洪庵 浪華の事件帳~」でも共演していた久本は「全然知らなかった。(扇治郎が)かわいがってもらってるなってのはあったんですけど(怪しさは)全然無かったです」。

稽古の時から北翔は扇治郎の面倒を「保護者」のように見ていたといい、「正直な話ですよ、身長差もありますし北翔海莉はトップスターですから。そりゃ弟がお姉さんに甘えてるって感じで、絶対に相手にされないだろうなっていうのがあるじゃないですか(笑い)。そしたらうまいことかみつきよったんですよ~」とチクリ。続けて「扇ちゃんてほんと放っておけない母性の塊。人柄がええし、素直やし。そこのところがかわいいんでしょうね。しっかり者の姉さん女房やと思います」と2人の印象を話した。

扇治郎は「だからまあ…(北翔は)仏さんみたいな人です。僕は犬みたいなもんなんで、犬が仏さんに懐いてたんが、犬が真剣になってしまって…」と真剣に分かりやすく説明するも久本に「めっちゃ下手くそ例え」と突っ込まれていた。

結婚発表後に北翔と話をしたという天外は「1月1日から8日の楽日までずっと奥さん、(南座に)来はるそうです。ずっと楽屋で彼の面倒見てるそうでございます」と集まった報道陣に報告し、笑いを誘った。

新婚で気を引き締めた扇治郎は「私生活の環境が変わると、お芝居にも反映していく。離れてたら『(今)どうしてるかな?』とか人間ですから、そこは思ったりもします。後は自分自身。環境が変わろうが何しようが、自分が頑張らないとダメなので、一生懸命頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。