松竹芸能が13日、大阪松竹座で、同劇場初となるお笑いライブ「松竹お笑い披露公演」を行い、森脇健児(51)やTKO、酒井くにお(70)とおる(67)ら東西の所属芸人が集結した。

普段は歌舞伎や演劇などが上演される松竹座でのお笑いライブは、口上からスタートした。とおるは「今まで先輩方が輝かしい歴史を残していただきました。これからは現役の芸人が『新しい歴史をつくろう』と一生懸命、これから頑張りたいと思います」とあいさつ。

TKO木本武宏(47)は「継続は力なりと痛感しております。松竹座という栄えある舞台に立つことは、一生無いと思っていました。今日こうやって夢がかなっております」と感激していた。

若手からベテランまで総勢18組が花道を使ったネタなどで大きく舞台を使い、客席をわかせた。

来年1月1日には、今年7月に閉館した「道頓堀角座」に代わる新劇場として、同じ大阪・ミナミに「心斎橋角座」が開館する。森脇が改めて「年が終わったら新劇場ができます」と報告すると、大きな拍手が起こった。

角座は、江戸時代から「浪花座」「中座」「朝日座」「弁天座」とともに「道頓堀5座」のひとつとして親しまれてきた。

場所を移して開館、閉館を繰り返しながら、その名を残してきた「角座」の思い出を語り、新劇場を心待ちにする森脇に、TKO木下隆行(46)は「でも、すぐ(新劇場は)無くなりますんで」と自虐ジョークを飛ばして笑わせていた。

エンディングでは出演者がそろって、初の試みをファンに感謝。森脇は「幸せな時間でした」と笑顔で締めくくった。