強姦(ごうかん)や性的虐待容疑などで、今年5月に逮捕および訴追されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン被告(66)が、オスカー女優ジェニファー・ローレンス(28)と、アカデミー賞受賞前に関係を持ったと語っていたとの証言が浮上した。

米バラエティー紙が14日、報じたところによると、ある女優がワインスタイン被告に性的虐待を受けたとして告発するとともに、訴状の中で同被告の発言について証言しているという。

告発者によると、ワインスタイン被告は彼女にオーラルセックスを強要し、目の前で何度もマスターベーションを行った上、「抵抗すればキャリアにダメージを与える」と脅迫。同時に、「俺はジェニファー・ローレンスと寝た。彼女がオスカーを取ったのもそのためだ」と話したという。

一方、ローレンス本人は米ピープル誌に、「ワインスタインの犠牲になった女性たちのことを思い、胸が痛みます。彼とは仕事上以外の関係は一切、ありません。これもまた、彼が大勢の女性たちを誘うための戦術やウソの見本です」との声明を発表した。

ワインスタイン被告の広報も米情報サイトVultureに、「今回の訴訟における悪意ある主張は事実無根であり、訴訟の却下を申請する選択も検討中です」とコメント。ローレンスとの関係についても、「あくまで仕事上だけの、互いに尊重し合う関係です」として否定している。(ニューヨーク=鹿目直子)