女優深川麻衣(27)が地上波連続ドラマ初主演となるテレビ東京系ドラマ25「日本ボロ宿紀行」(19年1月25日スタート、金曜深夜0時52分)について、このほど、日刊スポーツの取材に応えた。

連ドラ初主演を聞いた感想は、「すごくうれしかったです。テレ東で1度単発のドラマを経験させていただきましたが、今回主演というかたちで、テーマもおもしろいものだったので、撮影前からどんなドラマになるのだろうと楽しみでした」と振り返った。

同作は一発屋歌手を再び人気歌手にするために奮闘するマネジャーと歌手の物語。スーツケース1つで地方営業に出かけ、実在する“ボロ宿”を巡る。深川は父の急死で芸能事務所を継ぐことになった篠宮春子役、やる気はないけどプライドだけは高い一発屋歌手の桜庭龍二を元男闘呼組の高橋和也(49)が演じる。

普段は表舞台に立つ深川が裏方を演じる。「マネジャー役は初めてですが、何も分からない状況からのスタートなので私も一緒です。頑張れば頑張るほど空回りしちゃう子ですが、完全に春子と同じ気持ちで挑んでいます」。

同作の見どころは、実在する“ボロ宿”にもある。「その宿にしかない魅力がたくさんあるので、ドラマでもそこをポイントとして紹介しています」。自身もレトロ好きだ。「古き良き街並みや小物が好きだし、おしゃれなカフェよりも純喫茶のほうが落ち着きます」。

高橋との共演は初めて。第一印象は“寡黙な人”だった。「立っているだけでオーラがありました。結構近い距離でのシーンがあって、本当に目力がすごいんです」。だが、第1話から激しく感情をぶつけ合う。「高橋さんに対する緊張はあったけど、逆にあのシーンがあったから高橋さんと距離も縮まったと思います。撮影が進むにつれて気さくに話しかけてくれたり、おちゃめな一面もあって、本当に魅力的な方です」。

今年は映画「パンとバスと2度目のハツコイ」で映画初主演し、TAMA映画祭で最優秀新進女優賞を受賞した。そんな今年は“驚き”だったという。「賞をいただけたことや映画がロングランになったりとか、うれしい驚きをたくさんいただけました」。だからこそ、来年にかける思いも強い。「みなさんの期待を良い意味で裏切って、越えられるようにお仕事していきたい。今年出会った人や仕事、いただいた言葉をしっかり次につなげて、自分の中でステップアップしていきたいです」。

乃木坂46卒業から2年半。「グループがなかったら今の私はいないので、切り離しては考えられないです。あの時に応援してくれた方たちにも、新しい一面を見せていけるように頑張っていきたいです」。

着実かつ確実に、女優の階段を上っている。