ロックバンドL’Arc~en~Cielが20日、東京ドームでグループ初のクリスマスライブ「L’ArChristmas(ラルクリスマス)」を行った。

4人がそろってライブを行うのは、昨年4月の同所での25周年記念ライブ以来1年8カ月ぶり。オープニングでhydeは「どうですか、この(4人の)並びは? クリスマスの奇跡が起こってるんじゃないですか? 最後まで一緒に楽しもうぜ!」と呼びかけると、5万5000人の大歓声がドームを包んだ。

この日のライブでは、25周年ライブ時に募集したリクエストのうち、「winter fall」「snow drop」など「冬」をテーマにした楽曲を中心に構成した。メインステージ脇にはクリスマスツリーを模したセットや、サンタクロースに扮(ふん)したダンサーが登場し、ファンにプレゼントを渡すなど、クリスマスライブならではの演出を見せた。

前日19日と合わせて11万人を動員し、この日は香港、台湾、韓国を含めた映画館でのライブビューイングも実施された。アンコールで、hydeは「実は今朝起きたら声が出なくて、さっきまでハラハラしてました」と明かした。それでも最後まで歌い通し「いろいろな人の力を借りて、何とかいつものような声が出るようになった。声は生もので怖いと思いました。でも、みんなの笑顔を見ていたら、今日ここに立てる幸せを感じて、最初から泣きそうになっちゃって…。みんなに笑顔を届けるサンタクロースの気持ちが分かったような気がします。僕らの気持ち、届いたかな?」と話し、最後は胸に手を当てて、ホッとした表情でステージを後にした。