特別枠で35年ぶりに出場するサザンオールスターズの桑田佳祐(62)が、大トリで歌う「勝手にシンドバッド」のリハーサルの中で、5年ぶりに出場の北島三郎(82)にひざまずき、マイクを差し出す一幕があった。

サザンオールスターズはオープニングと、自らが大トリで歌うエンディングのリハーサルに参加した。総合司会を務める内村光良(54)から「紅白は35年ぶり。サザンオールスターズ。おはようございます」と紹介されると、桑田は「おはようございます」とあいさつ。桑田は、内村が原作、脚本、監督、主演を務めた16年の映画「金メダル男」の主題歌「君への手紙」を書き下ろすなど30年来の親交があり、壇上で旧交を温めた。

桑田は、リハーサルの合間に松田聖子や石川さゆり、五木ひろし、嵐の松本潤や事務所の後輩の星野源らと談笑した。関係者がステージ中央の桑田に次々、あいさつに向かう様は、さながら“サザン詣で”の様相を呈した。

この日のリハーサルは歌唱こそなかったが、桑田は立ち位置などを入念にチェック。妻でキーボードの原由子、ドラムの松田弘は、それぞれキーボードとドラムの感触を確かめ、野沢秀行もパーカッションを軽くたたいた。その中、桑田はおしゃれな赤と黒のマフラーを巻き、ベースを手にする関口和之を背に、腰を回転させるなどノリノリで踊った。桑田は曲のサビの「今 何時」の際、隣の北島にマイクを差し出すと、終盤ではひざまずき、マイクを向けた。

さらに北島が「まつり」を歌う企画コーナーの際は「祭」と書かれた大うちわを何度も頭上に上げて、北島の歌唱を盛り上げた。