女優真矢ミキ(54)主演のフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)の第7話が、19日放送される。一昨年10~11月に放送された連ドラの第2弾。真矢が演じるのは、親から虐待を受けた子どもたちが一時的に避難、保護される子供シェルター「ハチドリの家」の食事スタッフ・九十九さくら。子供たちに食事を提供しながら、問題解決に立ち向かっていく。

性同一障害で悩む中里拓士を演じる浦上晟周(19)は「最初にLGBT監修の先生の話を伺い、拓士の心情がどんなものか教えてもらい、撮影に入りました。僕としては拓士を女の子のつもりで演じています。ありがたいことにハチドリの家は、男子より女子のほうが多いので、取り入れられるものは何でも取り入れたいと思い、女子メンバーの立ち振る舞いを常に意識しています。これまでも僕はなぜか、苦悩する役が多くて(笑い)。家族のことだったり、学校のことだったり、悩みを抱えているような。拓士もその延長線にいる役といえば役ですけど、さらに上乗せされている部分が大きかったので、頑張りたいと思いました」と話している。

第7話では、「ハチドリの家」では、入居してから2カ月くらいの間に次の進路を決める事になっている。弁護士の三谷桃子(名取裕子)は入居者1人1人と、今後の進路について面談する。さくら(真矢ミキ)も同席し見守る井口茜(柴田杏花)は、若手弁護士の川端哲也(柄本時生)の優しさを勘違いし、結婚すると言い出す。

そんな中、拓士(浦上)は以前からの夢を桃子に打ち明ける。拓士の希望は、LGBTの街、新宿2丁目でダンサーを目指して働くことだった。桃子は男性的な生き方に違和感を抱く拓士の思いは理解しつつ、厳しい世界である事を伝えた上で、昔からの知り合いがやっている店を拓士に見学させることに。

川端に連れられ、桃子の友人ゆっきーママ(中村育二)のショーパブを訪れた拓士は、女装の男性ダンサーが繰り広げる華やかなダンスに目を輝かせる。しかし、男性に対する違和感も女性的な美しさへの憧れも理解せずに自分を罵倒した、と両親に対する憎しみを吐き出す拓士に対し、ゆっきーママは「あなたは親から愛されることだけを望み、あなたが親を愛していない」と突っぱねた。「愛はあげなきゃもらえないのよ」。ゆっきーママの言葉が拓士は理解出来ない。その意味が分からない子は世話できないと、拓士はゆっきーママに拒絶される。

「ハチドリの家」に戻った拓士は、さくらに「愛をあげる」とは何かと聞く。そこでさくらから親子丼に込めた思いを聞いた拓士は、「愛をあげる」事を知るために、さくらに親子丼の作り方を教えて欲しいとお願いする。懸命に親子丼を作る拓士の愛は、ゆっきーママの心を動かすことができるのか。