髭男爵の山田ルイ53世(43)が22日、都内で、自著「一発屋芸人の不本意な日常」発売記念イベントに出席した。

同書は朝日新聞のスマホ向けウェブメディア「withnes」での連載を加筆し書籍化したもの。

囲み取材に応じた山田は、「囲み取材のこともここに書いていますよ」と切り出し、「新ネタありますかというリポーターのことですが、あれ、ひょっとしてあなたじゃないですか」とリポーターに笑いながらツッコミを入れた。リポーターと激しい舌戦を繰り広げたが、最後に山田は「あなたのおかげでまた1冊書けそうです」と笑った。

レイザーラモンHGの音頭で一発屋芸人の集まりがあることも明かした。「その会では髭男爵、クールポコ、ジョイマンは0・8発屋なんです。ダンディ坂野さんが基準で、HGさん、こじまよしお、すぎちゃんは2発屋です」と話した。

相方のひぐち君には「連載当初、原稿が上がるとまず彼に読んでもらっていました。普通にものの良い悪いが分かるので。普通に『おもしろい』と言ってくれました」と話した。

コンビ解散の可能性を聞かれると、「ないです」と即座に否定した。「70、80になってもやっていたい」とコンビ愛を語っていた。

山田は昨年5月、「一発屋芸列伝」を出版した。同書は発売前の重版も決まり、「本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞」ノミネートや「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞受賞などで話題となった。「あのおかげで普段来ないような講演会の仕事も決まりました。高知で若手経営者70人の前で『一発屋芸人に学ぶ経営のヒント』という公演をしてきました」と明かし、「ジョイマンがいかにすばらしい芸人かを例に、ピンチをチャンスに変える方法を公演してきました」と笑った。