英ロックバンド、クイーンの軌跡を、ボーカルの故フレディ・マーキュリーさんを主人公に描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」の日本での興行収入が100億円を突破したと23日、配給元の20世紀フォックスが発表した。

同作は、昨年11月9日に公開され今月22日までに観客動員727万人、国内興収100億4000万円に達した。公開初週末から5週目まで週末の興行収入が前週比よりも上がるという異例のヒットで、昨年公開の洋画、邦画を通じて1位となった。全世界での興収は7億9600万ドル(約875億円)。

映画はマーキュリーさんの波乱に満ちた半生を、「伝説のチャンピオン」「キラー・クイーン」など数々の名曲とともに描く。映画ファンやクイーンファンだけでなく、親子鑑賞や若い層まで広がり、リピーターも多い。宣伝担当者は「ここまで広がり続けるとは正直誰も予想していなかった」と驚いている。

今月開かれた米ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞を獲得し、マーキュリーさんを演じたラミ・マレックが主演男優賞を受賞。2月に発表される米アカデミー賞では作品賞や主演男優賞など5部門で候補入りしている。