V6岡田准一(38)が、来年公開の映画「燃えよ剣」(原田真人監督)に主演することが10日、分かった。司馬遼太郎の不朽の名作で、新撰組副長の土方歳三を演じる。「身に余る大役をいただきました」と喜びをかみしめている。

原作の同名小説は累計発行部数500万部超の大ベストセラー。新撰組の志士たちの激動の人生を描いた伝説の幕末小説で、54年ぶりの映画化となる。土方は、たぐいまれなる手腕と厳格な戒律で組織を統率する剣豪。激動の時代の中でも、ブレずに信念を貫き通したヒーローだ。66年の映画「燃えよ剣」などに出演した栗塚旭(81)をはじめ、近藤正臣(76)渡哲也(77)長塚京三(73)ら、多数の名優が演じてきた。

17年の映画「関ケ原」でも岡田とタッグを組んだ原田監督は、「岡田さんは超一流の武芸者が俳優のふりをしているような人。映画史上最高の土方歳三、時代劇史上最高の立ち役が生まれると、私は信じている」と絶大な信頼を寄せる。土方が絡む全ての剣技の構築や指導も岡田に任せているという。

脇を固める豪華キャストも決まった。土方と恋に落ち生涯愛し合うお雪を柴咲コウ(37)、土方の盟友で新撰組局長の近藤勇を鈴木亮平(35)、土方や近藤に狙われることになる新撰組初代筆頭局長芹沢鴨を伊藤英明(43)が演じる。新撰組の美しき剣士沖田総司を演じるHey!Say!JUMP山田涼介(25)は、時代劇初挑戦だ。

岡田は「やりがいのあるタフな作業になりますが、共演者の皆さん、スタッフの皆さんと作品を乗り越えていきたいと思います。土方歳三の人生を覚悟と畏敬を持って楽しんで演じたいです」と意気込んでいる。