五輪に3度出場した元陸上選手で、情報番組のコメンテーターとしても活躍する為末大氏(40)が、日本のバラエティー番組の“弊害”として「一生懸命取り組む人を笑うという仕組みを子供の集団に植え付けた」と指摘した。

バラエティー番組などでの“イジり”の是非がネット上で議論されている中、為末氏は12日にツイッターで「バラエティー番組が残した日本にとって最も大きな弊害は、一生懸命取り組む人を笑うという仕組みを子供の集団に植え付けたことではないだろうか」と私見を述べた。

続けて「さむいという言葉が子供たちに冷笑文化を広げ、エリートのたまごに力をセーブさせたと思う。一番能力が伸びる時に、人間関係に絡みとられ、伸びきれなかった」と持論を展開。一部ネットユーザーから、バラエティー番組に出演しているタレントも笑いに一生懸命取り組んでいるとの反論が寄せられたが、為末氏は「はいそれは素晴らしいと思うので、笑わせることが職業じゃない人とは会わない方がいいんじゃないかと思うんです。それぞれみなさん一生懸命取り組んでいますが世の中笑わせることが職業じゃない人もいらっしゃるので」との考えを示した。