NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)の第7話が17日に放送され、関東地区の平均視聴率が9・5%(関西地区8・6%)だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。第6話は関東地区で9・9%(関西地区8・0%)で、大河ドラマ史上最速の1桁視聴率を記録したが、さらにワースト記録を更新してしまった。

第7話は家族愛が感動的に描かれ、笑いもバランスよくちりばめられた内容だった。だが、今作は時代が前後するなど「分かりにくい」という声も多く、年配者を中心に序盤で離れてしまった視聴者が少なくない。第7話は1度離れた視聴者を呼び戻すまでには至らず、9%台を下回る危機さえ感じる数字となった。

大河の裏番組としては日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」(10日は17・2%)が強い。これに対してテレビ朝日系「ポツンと一軒家」(10日は15・2%)が最近は数字を伸ばし、激しい視聴率争いを繰り広げており、これに大河があおられている形だ。

ただ、17日は「ポツンと一軒家」の放送がなかった。視聴率は単純に足すことはできないが、10日の裏番組の合計は55・2%で17日は52・0%。大河からすると17日の方が裏番組的には楽な戦いのはずだったが、数字を落としているのが心配だ。

NHKは「いだてん」のてこ入れ策として、番宣強化などを模索。最も視聴率が高い朝ドラでのPRは難しいこともあり、「チコちゃんに叱られる!」(金曜午後7時57分、再放送は土曜午前8時15分)でチコちゃんに突っ込んでもらう必要もありそうだ。