TBS系ドラマ「ふぞろいの林檎たち」など、脇役として活躍した女優佐々木すみ江(ささき・すみえ、本名青木すみ江=あおき・すみえ)さんが今月17日に亡くなったことが19日、分かった。90歳だった。所属事務所は20日夕方に死因など詳細を発表するという。

佐々木さんは1月30日に行われた女優角替和枝さんのお別れ会に参列し、今月13日放送のテレビ東京系ドラマ「さすらい温泉 遠藤憲一」に出演した。

劇団民芸1期生として入団し、51年に初舞台。71年の退団後も、蜷川幸雄演出「にごり江」などに出演した。映画「ツィゴイネルワイゼン」に出演し、ドラマ「ふぞろい-」で中井貴一ふんする主人公の母親役を演じ、NHK大河ドラマ「篤姫」では篤姫(宮崎あおい)の厳格な養育係で、「女の道は一本道でございます」のせりふが話題となった。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でヒロインを支える貸本屋のしゅうとめを演じるなど、存在感が光る名脇役だった。夫は産経新聞編集局長を務めた筑波大名誉教授の故青木彰氏。