タレント片桐仁(45)が7日、都内で、不条理アート粘土作品展「ギリ展」記者発表会に出席した。昨年12月までの3年間、全国のイオンモール18カ所で開催し、約8万人の動員を記録してきた同展がついに海外に進出する。この日6月7~30日、台湾・台北市崋山で、「ギリ展in台湾」の開催を発表した。

粘土作品を作り始めたのは約20年前までさかのぼる。そのきっかけは、漫画雑誌の連載コーナーだった。「当時(ラーメンズの)小林(賢太郎)と隔週のコーナーがあって、そこで小林は漫画を、僕は粘土作品を紹介していったのがきっかけ」と振り返った。ここまで作り続けられたのは、「すべては締め切りのおかげです」と笑った。

「ギリ展」の反響を「親子3代で見に来てくれた方が『何だかたよくわからないけどいい』と言ってくれて」と笑い、「僕が思ったよりもいろんな楽しみ方をしていただいていました」。TBS系ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」に出演し、劇中で魚のカレイを摸したアイフォーンカバー「カレイフォーン」を使用したこともあり、一気に知名度が上がった。「松本潤さんのおかげです」と感謝し、「(タイを摸した)タイフォーンは林遣都君が1週間だけ使ってくれました」とほほ笑んだ。

「ギリ展」の美術館開催は青森県での1度だけだが、海外進出を機に仏・ルーブル美術館での開催も視野に入れていることを明かした。「もちろん、視野に入れています! 香取慎吾さんのように」と笑った。

「ギリ展in台湾」の開催に伴い、今日からクラウドファンディングも始める。「芸能人がクラウドファンディングを行うとたたかれますが、どうしても台湾でやるとこれがねぇ…」と金銭面で苦しいことを示唆した。「今までは入場料500円で開催してきたけど、海外なので無料でやりたい。目標は600万円。投資額に応じてグッズも用意していますので、ぜひよろしくお願いします」と呼びかけた。なお、仮に目標額に達しなくても「ギリ展in台湾」は開催する。実際には、180点にもおよぶ作品の輸送費や保険料などの費用にするようだ。

「国内ではご当地作品も作ってきました。実は今回お題があって、タイのおわん『鯛椀』を作ってほしいと言われています。まだ制作中ですが、間に合わせて展示します」と意気込んだ。