ロックンローラー内田裕也(うちだ・ゆうや)さん(本名・内田雄也)が17日、午前5時33分、肺炎のため東京都内の入院先で死去した。79歳。兵庫県西宮市生まれ。86年の映画「コミック雑誌なんかいらない!」で各映画賞の主演男優賞を受賞するなど映画俳優としても活躍した。91年東京都知事選出馬、政府の事業仕分け傍聴など、社会に対しても1人のロックンローラーの立場から、発信を続けた。

近年、車いすでの移動を余儀なくされていた。長年別居という独特の結婚の形を続けてきた夫人の女優樹木希林さんが昨年9月15日に死去。非常にショックは大きかった。それでも、リハビリを続け、同年12月31日から1月1日の年越しでは、73年から主催している第46回ニューイヤーズ・ワールド・ロックフェスティバルに出演。ステージで車いすから立ち上がり、「ジョニー・B.グッド」、「きめてやる今夜」を披露。最後の最後まで、ロック魂を燃やし続けた。

所属事務所はFAXで公式コメントを発表。全文は以下の通り。

内田裕也、2019年3月17日、5時33分、肺炎のため、永眠いたしました。この数年、闘病の日々でした。それでもユーモア、ウイットを忘れず、時には世の中を憂い、怒り、常に自分の出来る事を模索しておりました。

多くの友人知人、家族に支えられて、Rock'n'Roll人生を全うすることが出来ました事をここに心よりお礼申し上げます。