平成元年からの30年間で、ジャニーズ事務所からはさまざまなグループがデビューした。ジャニーズ事務所いちのジャニーズ好きアイドルして知られるA.B.C-Z河合郁人(31)が、各グループの魅力を紹介。「どこを切り取っても最高におもしろい」ジャニーズイズムを明かした。

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母親が少年隊の大ファンだったという河合は、生まれた時から生粋のジャニーズファンだったという。

「記憶の中で一番古いジャニーズの曲は忍者さんの『お祭り忍者』です。2歳とか、3歳くらいかな。カセットテープで音楽を流して、小さな机をお立ち台に歌って踊っていました」

96年フジテレビ系「ロングバケーション」の木村拓哉(46)を見て、「かっこいい!」とハマった。「恋愛も『ロンバケ』で覚えました」と笑う。

「その後、滝沢(秀明)さんを中心にジャニーズJr.が出てきて。『ミュージックステーション』とか『8時だJ』の曲のシーンを録画して、必死に歌詞と振り付けを覚えていました。学校では親友を引き連れて、3人組ユニットを作って。後輩たちも加えて。でも、次第に離れていきましたね(笑い)」

母親の友人から「松本潤くんに似てるね」と言われ、小4の時にジャニーズ事務所に履歴書を出した。返信はなかったが、小5の時に再び履歴書を提出。小6でオーディションに呼ばれ、99年に念願のジャニーズ入りを果たした。

「Jr.時代は長かったですけど、辞めたいと思ったことは1回もないですね。悔しい、なんでだろう、って悩む時期はありましたけど、いろんな経験をさせてもらったので、絶対無駄にしちゃダメだと思っていました」

10年以上のJr.期間を経て、12年にデビュー。「今でも先輩とお会いすると、恥ずかしくて話せないです。木村さんとか、いまだにモノマネとかやらせていただいていますけど、緊張しすぎて長く話したことはないですね」と笑う。

「今でも、車の中や舞台の前とかにジャニーズの曲を聴きます。平成初期の頃の曲でも、今の時代に合うんですよ。不思議な力がある」。ジャニー喜多川社長(87)の教えを引用し、「ジャニーさんは『1秒1秒、どこを切り取っても飽きさせないエンターテインメントを作るんだ』と常に言ってます。まさにジャニーズの平成も、30年間どこをとっても飽きさせないくらい、魅力的なグループがたくさんデビューしているんです」と目を輝かせた。

個人として、現在は初の単独主演舞台「トリッパー遊園地」に臨んでいる。4月3日からは大阪公演(松竹座)も控えている。戦時中にタイムスリップする主人公を演じる。「平成最後の舞台です。元号が変わる時に、昭和の時代を伝えられるというのはすごく大事だなって思っています」とうなずく。

「新元号でも、皆さんを飽きさせないジャニーズでいたいです。楽しみなJr.メンバーもたくさんいますよ! HiHi Jetsの高橋優斗に、美 少年の岩崎大昇。5忍者の元木湧に、関西の大西風雅…」

新元号でも、ジャニーズアイドルは人々を魅了し続けていきそうだ。【横山慧】

◆河合郁人(かわい・ふみと)1987年(昭62)10月20日、東京都生まれ。12年A.B.C-Zとして「Za ABC~5stars~」でDVDデビュー。170センチ。血液型A。