NHK青山祐子アナウンサー(46)が、先月15日に退職した。青山アナは11年に結婚。翌12年3月の第1子出産を前に休暇を取得、17年までに4人の子供を出産。育児休暇制度を利用して約7年間休職していた。受信料制度で成り立つ公共放送のNHKだけに、いろいろな話題、批判を呼んだ。

出産、育児をする女性が育児休暇を取るのは当然だが、気になったのは、その仕事のキャリアに及ぼす影響だ。キャスターとして出演したのは12年1月の「スタジオパークからこんにちは」が最後だった。「ニュース11」「おはよう日本」「サタデースポーツ」「サンデースポーツ」「アテネオリンピック(五輪)」「トリノ五輪」「北京五輪」「バンクーバー五輪」「ニュースウォッチ9」「スタジオパークからこんにちは」と、まさにNHKの顔として10年以上も活躍したのに、出産でキャリアが中断。復帰することなく退局してしまったのは、非常に惜しまれる。

一方で、日本テレビの鈴江奈々アウンサー(38)のように出産、そして育児休暇後も前と同じようにキャリアを積み上げているアナウンサーもいる。鈴江アナは03年に入社。バラエティー、「スポーツうるぐす」「NWES ZERO」でキャリアを積み、08年に結婚。13年に第1子を出産して、14年に「news every.」のキャスターとして復帰した。

局アナ、フリーを問わず、若い女性アナウンサーを取材、インタビューすることが多い。その中で、鈴江アナを「キャリアの理想」として挙げる人が多い。

そして今、注目するのはフジテレビの椿原慶子アナウンサー(33)だ。08年に入社、「FNNスーパーニュース」「みんなのニュース」「THE NEWS α」「FNNプライムニュース」「Mr.サンデー」と報道畑でキャリアを積んできた。16年の米大統領選では、米国からのリポートが好評だった。昨年10月に結婚して、今年3月に第1子妊娠を発表して、これから産休に入る。

今月5日に行われた、同局系連続ドラマ「ラジエーションハウス」(月曜午後9時)の制作発表では、ちょっとおなかが膨らんだ椿原アナが司会を務めた。取材陣も最初は驚いたが、そこを面白おかしくネットで報道することを控えた。無事に出産して、ニュースを伝えてくれる日を楽しみに待ちたい。