1985年(昭60)に集英社「週刊ヤングジャンプ」で連載が始まり、アニメ化、映画化もされた漫画「孔雀王」の原作者で漫画家の荻野真(おぎの・まこと)さんが4月29日、腎不全で亡くなっていたことが分かった。59歳だった。10日に同誌が公式サイトで発表した。葬儀は8日に近親者のみにて執り行ったという。

荻野さんは1959年(昭34)5月26日に岐阜県で生まれ、85年に「孔雀王」でデビュー。以後、同誌で「孔雀王退魔聖伝」(90年)「夜叉烏」(04年)「ALGO!」(89年)「小類人」(03年)「拳銃神」(00年)「孔雀王曲神紀」(06年)などを連載。密教文化をモチーフにした独自の世界観からなる伝奇SFは人気を呼び、「孔雀王」は88年にアニメ化、88年には三上博史が主演し、日本と香港の合作映画として実写映画が製作、公開された。