乃木坂46が24日、横浜アリーナで、23枚目シングル「Sing Out!」(5月29日発売)リリース記念アンダーライブを開催した。この日がラストライブとなる伊藤かりん(25)は、アンコールで手紙を読み上げた。スピーチ全文は以下の通り。

 

言い残すことがないようにお手紙を書きました。

まずは、両親に。小さいときからアイドルに憧れていたけど、オーディションに落ち続けて、そのたびに、私にどう声をかけていいか難しかったよね。それでも、遅咲きではあったけど、乃木坂46という最高のグループに入ることができたのは、パパ譲りの運の強さかな。ライブも、握手会も、お仕事も、一度も休むことなく活動出来たのは、元気な体に産んで育ててくれたおかげです。伊藤かりん一番のファンとして、一緒に全国飛び回って応援してくれてありがとうございました。ママ、今、すごい泣いていると思うけど、涙をふいて、アイドルとしての私を最後まで見届けてね。

続いて、スタッフさん。メンバー1人1人と向き合ってくれるスタッフさんたちのおかげで、私は私のやりたいお仕事ができたし、将棋にも出会うことができました。アンダーライブの時は、みんなで輪になって話し合ったり、スタッフさんが泣いて気持ちを伝えてくれたりして、私たちもその期待に応えたくて頑張ってきました。心も体も大変な時もあったけど、スタッフさんたちがいつも明るくいい空気作りをしてくれたおかげで、ここまで楽しく、お仕事ができました。ありがとうございました。

続いて、メンバー。3期生のみんな、できあがっているグループに入るの大変だったよね。覚える曲数は膨大だし、年代も違うし、ちょうど1年前の初めて一緒になったアンダーライブの時はどうなることかと思ったけど、たった1年で頼もしくなったね。4期生も入ってきたし、これからは先輩という立場で、みんなが思う乃木坂46を伝えていってください。

1期生のみんな。いまさらだけど、後輩なのに親しくしすぎてごめんなさい。こんなに仲良くなれると思ってなくて、あらためてびっくりしています。1期生という目標があったから、ずっと頑張って来られたし、私の大好きな乃木坂の雰囲気をつくってくれた1期生を、いつまでも尊敬しています。みんなのことが大好きなので、あと10年はメンバーのとして頑張ってください、応援しています。

2期生のみんな。2期生は、最初から、同じ境遇ではなかったけど、神宮でやった2期生のコーナーの時に、全員バラバラの場所で、それぞれで戦っていたんだな、ってあらためて実感しました。初めて1つになれた気がして、あの時を境に2期生への愛が日に日に強まっています。14人いた2期生も、これで9人になってしまうけど、まだまだ、しぶとそうな子が残っているから、これからもたくさん、2期生の存在感を示していってね。そして、来年の3月28日に、みんなの1年の頑張りを、また聞かせてください。

そして、最後にファンの皆さん。今までありがとうございました。私は結局、選抜には、一度も選ばれませんでした。選抜だけにこだわらないという姿勢でやってきたけど、確かに、選抜に入ることができていたら、世界は広がって、まだ知らないすてきな未来があったかもしれません。それでもやっぱり、私がアンダーにこだわるのは、アンダーライブが大好きだったから。アンダーライブに出たかったから。だから私は、自分が通ってきた道に何の悔いもないし、自分をかわいそうだとも思いません。自分のアイドル人生を誇りに思っています。

そんな大好きなアンダーライブを地元で開催して、そのステージでアイドル人生を終えられること。本当に恵まれているし、これ以上の幸せはありません。私は、アイドルというお仕事が大好きだったから、とっても寂しいけど、今日のこの景色、みなさんの笑顔を心に焼き付けて、次のステージでも、頑張ろうと思います。約6年間、応援してくださり、ありがとうございました。そしてこれからは、一緒に、乃木坂46を応援しましょう! 本当にありがとうございました。