漫画家の小林よしのり氏(65)が、無差別殺傷事件を防止するために「『偏見』の重要さ」を主張した。

小林氏は29日更新のブログで、「川崎の無差別殺傷事件について、どこに怒りをぶつければいいのかも分からず、防ぎようがないただただ悲惨な事件というしかない」と、児童17人、大人2人の計19人が男に次々と刃物で刺され、小学6年の女児(11)と、別の児童の保護者の男性(39)が死亡した事件に言及。「子供が外で行動してたら、必ず見守らなければならないとしたら、子供監視国家になる」と懸念した。

続けて「ただ一つ思いつくのは、『偏見』の重要さである。近所に危ないやつがいる、異常な雰囲気のやつがいる、なんか怖いやつがいる、孤独で絶望してそうだ、そんなやつがいたら、近所の大人たちが常に警戒しておくか、警察に届けて巡回訪問してもらうべきじゃなかろうか? 『偏見』も社会秩序を守る一つの有効な手段ではないか?」と持論を展開した。

「共同体が壊れても、きちんとあいさつができないとか、ちょっとしたことで怒鳴り込んでくるとか、そういうやつには『偏見』を持って、近所でうわさしあい、警戒しておくことが必要だろう。子供に近寄らせないように見張っておく必要がある」との考えを示し、「それは差別に繋がるとか、リベラルぶって言うやつは、孤独な絶望者と大いに関わりをもって、社会を恨まないように交際していてほしい。そんなリベラルなら敬意を表する」とつづった。