爆笑問題の太田光(54)が、反社会的勢力の会合に出席したことで事務所から謹慎処分を受けた雨上がり決死隊の宮迫博之(49)らに対する過熱する批判に疑問を呈した。

太田は2日深夜放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で、芸人の闇営業問題に言及。報道やネット上で批判の声が鳴りやまず、レギュラー番組などでも出演シーンがカットして放送されるなどの状況に「社会から抹殺しようってなっちゃってて、本当に良いのかね? これさ、本当にこの社会でいいのかって俺は思う。こっちの方が闇社会だぜ、どっちかっつーと。光り輝く社会じゃないよ」と述べた。

闇営業問題が明るみに出た当初、宮迫らがギャラをもらっていないと“ウソ”をついていたことは非難したが、「宮迫がオレオレ詐欺で年寄りから金取ったわけじゃないんだからさ」とし、過熱する世論に「何かとんでもない犯罪みたいな空気があるよな。行き過ぎなんてもんじゃないよ。ああやってアイツらをこの社会から抹殺するつもりなの?って俺思っちゃうよ」と憤慨。「モンスターになるのは1人の人間じゃないんだよ。いっぱいの人間が集団になって誰かを攻撃した時に、それは戦前の日本もそうだった。一番怖いのは自分がモンスターであるって自覚がないところなんだよ。大した罪の意識もないんだよ。それで人の人生を台無しにするんだよ」と危惧(きぐ)した。

また「誰がどう考えたって、宮迫に悪意があったわけじゃないじゃないかよ」と擁護し、「本当に宮迫は今ごろ落ち込んでると思うんだよ。でもさ、ネタやる場所ぐらいは作ってやれよっていう感じだよ」と、チャンスを与えるべきだとの考えを示した。

相方の田中裕二も、不祥事を起こした芸能人を擁護すると「芸能界は甘い」という声が上がることに「一般の人が同じことやって、こんな世の中じゅうにたたかれないからね」と述べ、「たたきやすい時にはもう徹底的にたたいて、みんなストレス発散する世の中なんだよ」と嘆いた。