米俳優ブラッド・ピット(55)が、「俳優業は若者のもの」と語り、俳優引退を示唆した。

近年は俳優としてスクリーンに登場するよりも、裏方としてプロデューサー業に力を注いでいるピットは、今夏公開予定の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で俳優レオナルド・ディカプリオと豪華共演して話題になっている。そんなピットはこのほど豪GQ誌のインタビューで、「最近はカメラの裏の製作側にいて、それをとても楽しんでいる。そうしていると、役者というのは若者のゲームだと思うようになった。年配の重要な役柄がないというわけではなく、それは自然な選択だと思う」とコメント。

同作は1969年のロサンゼルスを舞台に実際に起きたカルト集団の指導者チャールズ・マンソンによる女優殺害事件を題材に、落ち目のテレビスターを演じるディカプリオと彼の長年のスタントマンを演じるピットがW主演している。

メガホンを取ったクエンティン・タランティーノ監督も同誌のインタビューで、本作を最後に映画監督を引退する可能性を示唆している。映画「パルプ・フィクション」(94年)でカンヌ国際映画祭パルムドール、アカデミー賞脚本賞を受賞したタランティーノ監督は以前から長編10作品を取り終えたら引退すると宣言しており、9作目となる本作が引退作となる可能性もありそうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子)