9日に死去したジャニーズ事務所ジャニー喜多川社長(享年87)の家族葬が12日、都内で執り行われた。ジャニーズ事務所によると、所属タレント約150人が集合した。会場はジャニー氏が大好きだったという東京・渋谷にある関連会社「ジャニーズアイランド」の稽古場で、縦35メートル、横15メートル。親しい関係者によると、家族葬の後、ジャニー氏は都内で荼毘(だび)に付され、天国へと旅立った。

ジャニーズ事務所によると、式の司会はTOKIO国分太一(44)とV6井ノ原快彦(43)が務め、「式次第は守りながら、ジャニーを明るく笑顔で送り出すよう努めました」という。また、ジャニー氏への感謝の気持ちを、東山紀之(52)、ジャニーズJr.内グループHiHi Jetsの高橋優斗(19)、KinKi Kids堂本光一(40)と伝え、最後に事務所の「長男」である近藤真彦(54)が思いを伝えた。

縦10メートル、横8メートルの祭壇には、12年版ギネスブック認定時の写真を使った遺影が置かれた。ジャニー氏が好きだったというコチョウランやトルコキキョウ、カーネーションなどの大量の花で埋め尽くされ、SMAP、嵐ら、手がけたスターたちの名前が刻まれたプレートに囲まれた。ジャニーズ事務所は「この度の家族葬は、これまで数多くのステージをプロデュースしてまいりましたジャニーにとって自身が上がる初めてのステージとなりました」と表現。「これまでジャニーはタレント達の活躍をいつもステージの下から見守ってまいりましたが、最後に、その姿をステージの下から約150名のタレント達が見届けました」と伝えた。

親しい関係者によると、式は、司会の国分と井ノ原が軽快なトークを展開し、明るい雰囲気で進行した。会場にはジャニー氏が愛したジャニーズタレントの音楽が流れ、ミラーボールの光がきらめいた。大きなスクリーンには所属タレントのコンサート映像などが流されていたという。1人1人焼香をあげる中で思わず泣きだすメンバーもいたが、全員がつとめて明るく振る舞い、笑顔で見送ったという。

ジャニー氏の姉の藤島メリー副社長とめいの藤島ジュリー副社長や、タレントを引退した滝沢秀明氏(37)も出席した。出棺の際は、Jr.の育成やプロデュース面をジャニー氏から引き継ぐ滝沢氏が助手席に座った。ジャニー氏は都内の焼き場で荼毘(だび)に付された。初七日の法要も終えたとみられる。愛する「息子たち」の愛であふれた家族葬。希代のプロデューサーが天国へと旅立った。