吉本興業から契約解除されたお笑いコンビ、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)が20日、都内で、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)とともに、会見を行った。

2人は、先月7日に写真週刊誌「FRIDAY」が報じた、反社会的勢力相手の闇営業で金銭を受け取った問題で謹慎、契約問題に至った。

会見では吉本への思いも聞かれた。

早いうちに謝罪会見を開きたかったという2人は、吉本興業との溝を明かしたが、宮迫は「こんなことを言う会見がしたかったわけではない。詐欺被害に遭われた方や、僕たちを信用して笑ってくれてる方々に謝罪をしたかった。子供のころからたくさん笑わせてもらってる吉本に18歳から入らせてもらって…。こんなアホを30年間、育ててくれた吉本興業に対して、そら感謝しかないですよ。感謝しか…。こんなことしたいわけないじゃないですか」と、思いがあふれたように嗚咽(おえつ)して号泣、絶句した。

田村も「僕も一緒です。宮迫さんと会見したいとずっと言ってきましたが、会社を攻撃したいとは1ミリも思っていなかった。それすら伝わっていなかった。途中、弁護士を立てた理由もそんなことではなかった。第三者の目という形で弁護士さんを入れたかった。吉本の方も最初は『いいやん』と言っていたのに、実際に弁護士が来ると、急に態度が変わったような気がします。もともと、世間の人に謝罪がしたかったのに、どこからか話が変わっていき…」と悔しがった。

さらに、謝罪会見をネットで見られるように要望したことを、吉本から却下されたことも明かした。田村は「(会見を)ネットとかでも見れるようにしてもらえませんか、と言うと『(テレビ局の)在京5社、在阪5社は吉本の株主やから大丈夫や』と。何が大丈夫なのか分からなかった。本当の気持ちが伝わるかどうか不安になった。もともと好きだった会社なのに、こういう風に変わっていくんや、ファミリーだと言ってくれてた方がこういう風に変わっていくんだ、と…」と無念そうに話した。