日本テレビの小杉善信社長(65)の就任以来初となる定例社長会見が29日、都内の同局で行われた。

ジャニーズ事務所がSMAPの元メンバー3人を民放テレビ局に出演させないよう圧力をかけた疑いがあるとして、公正取引委員会が今月17日までに独禁法違反(不公正な取引方法)につながる恐れがあるとして同事務所を注意した件について、小杉社長は日本テレビへの調査について「公正取引委員会が公表していない以上、日本テレビとしては申し上げる立場ではない」とコメント。「圧力があったかどうか、という点ですが、私は現場の担当者ではないですけど、一切そういった声は聞いておりません」と事務所の圧力も否定した。

SMAP元メンバーの事務所退所後の扱いについても「退所後の当該タレントの扱いは、退所前と一切変わっておりません」と説明。小杉社長は、「出演者に対する日本テレビの基本的な考え方は、番組に出て欲しい人に出演交渉する。それから視聴者ニーズのあるタレント。だれそれを出すな、ということは、日本テレビはかんがえておりません。もちろん、犯罪に関わったタレントを避けるのは、プロデューサーたちが考えておりまして、犯罪を犯した人以外について、我々は何も課しておりません」と説明した。