作家乙武洋匡氏(43)やタレントりゅうちぇる(23)IVAN(35)ラブリ(29)が23日、都内で、障がい、性、世代、国籍、言語を超え、みんなが力を合わせて作る芸術祭「True Colors Festival~超ダイバーシティ芸術祭」のアンバサダーに就任し、会見を行った。さまざまな人が集まって9月から来年7月にかけて都内でダンスや演劇、音楽フェスなどのイベントを開催される。

乙武氏は「マイノリティーというのは、働くこと、家族を持つとかいろんなことで壁があって、まだ社会に参加しにくい状態にある。アートの分野は参加しやすい分野。存分に才能や個性を発揮してもらい、逆にマイノリティーではない人は、マイノリティーの方と接する機会は限られていると思うので、そういう方々と触れる機会になればいい」と語った。

義足プロジェクトに取り組んでいる乙武氏だが「まだ苦戦していますが、テクノロジーと人間の努力でどこまで不可能が可能になるか。脚を失って希望を失っていた方々にもう1度歩けるようになるかもしれないという希望を与えられるかという大事な責務を与えられている。ようやく10メートルぐらい歩けるようになりました。義足をつけることで周りから振り返られることなく自然に街中を歩くのが最終目標」と語った。IVANからランウエーを一緒に歩きたいと言われると「ぜひ。いくらでも背ものばせるので」と笑顔を見せた。

りゅうちぇるは「僕、男だけどメークもするし声も高い。ジェスチャーも女の子ぽい。芸能のお仕事をする前は、からかわれたりしていました。今、生きづらいという方もいると思うので、僕みたいな人が前に出て、こういうふうにキラキラ生きられると、このイベントを通して表現したい」と語った。