吉本興業は5日、所属するお笑いコンビ、EXITの兼近大樹が芸能活動を開始する以前の未成年時に売春防止法違反の疑いで逮捕されていたとの記事が「週刊文春」に掲載されたことを受け、同誌発行元の文芸春秋に対し民事・刑事上の法的措置を検討すると発表した。

吉本は公式ホームページを更新し、同日発売の「週刊文春」報道について「兼近が未成年であり、弊社に所属して芸能活動を開始する前の2011年の時点における事実を、公益を図る目的なく報道するものであり、弊社所属タレントのプライバシー権・名誉権に対する重大な侵害にあたると考えざるを得ません。また、本件記事は、兼近が何らの刑事処分を受けていない事実についても、あたかも兼近が犯罪行為を行ったかのように伝えており、この点においても弊社所属タレントへの著しい権利侵害となるものです」とし、文芸春秋に対し「本件記事を掲載した行為について強く抗議するとともに、民事・刑事上の法的措置についても検討して参る所存です」とした。

また、兼近からは過去の件について事前に相談を受けていたことを明かし、「兼近がその後自らの行為を反省、悔悟し、当時の関係者とは一切の関係を断ち切り更生して新たな人生として芸能活動を続けており、また、上記のとおり未成年時代の前科という高度のプライバシー情報であることも鑑みて特段の公表はせずにおりました。弊社としては兼近が今後も芸能活動を通じて社会に貢献できるよう、芸能活動のマネジメントを通じて最大限に協力してまいります」とした。