台風15号の影響で千葉県内などで停電や断水が続いている中、内閣改造を優先する政府やメディアに対する批判の声が相次いでいる。

落語家の立川志らくは11日、ツイッターを更新し、「内閣改造を多少遅らせても台風被害対策に重点を置くべき。少なくとも停電が全て解消されてからだよ」と私見を述べ、「小泉進次郎さんが環境大臣になったからその明るさで千葉の停電を照らそうとでも言うのか?んな馬鹿な」と批判を込めた。

同じく落語家の立川談四楼も、「停電、断水、食料不足。暑さからくる熱中症への恐怖。千葉の悲鳴に胸を痛める。遅い。なぜ早くに自衛隊の出動を要請しない? 自衛隊は海外派兵のためにあるんじゃない、防災と非常時の救援のために存在するんだ。県も官邸も動きが鈍すぎる。組閣なんざ後回しでいいんだ。赤坂自民亭の教訓を忘れたか!」とツイート。元お笑い芸人「ほっしゃん。」で俳優の星田英利は「なぁ、死者も出た大規模停電や被災のニュース以上に、内閣の組閣になんの速報の必要性があるんだ?」と報道に苦言を呈した。

また、政治家からも同様の声があがっており、国民民主党の森裕子参院議員は「内閣改造より被災者を助けて!内閣改造より被災地を報道して! 国民民主党災害対策本部会合で、本日改めて緊急対策を要望します。停電復旧も電源車の配備も東電任せにしないでほしい。自治体役場も甚大な被害で機能しないような災害。国がもっと積極的に動くべき」と訴えた。

立憲民主党の塩村文夏参院議員は「今回は組閣に勤しむ。去年の西日本豪雨災害では、赤坂自民亭。テレビでは加えて『韓国が反日』。政治とメディアがおかしくなってしまっている」とツイート。小西洋之参院議員は「私の地元千葉だけで50万件以上の停電が続き、熱中症の犠牲者も出ている中で、なぜ組閣作業が進んでいるのだろうか。組閣など後回しにして政府の総力を挙げて被災対策を行うべきだ」とした。(原文まま)