今年3月に放送したHTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」が19日、日本民間放送連盟賞のテレビドラマ部門で最優秀賞を受賞した。

話題となったTBSの「義母と娘のブルース」などを抑えての快挙で、87年に同部門が創設されて以来、北海道の放送局が同賞に輝くのは初。昨年「過保護のカホコ」(日本テレビ)、17年「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)と最優秀賞作品は人気作品が続いていた。同局の最優秀賞は13年の特別表彰部門・青少年向け番組で「ありがとう いのち~みんな君が大事~」が獲得して以来、6年ぶりとなる。

受賞について福屋渉エグゼクティブ・プロデューサーは「開局50周年という節目の年に、ともに歴史を刻んできた旧社屋を舞台にし、経験のないスケールに挑戦しました。撮影直前には北海道胆振東部地震が発生するなど数々の壁にぶつかりながらも、素晴らしい原作と俳優陣、スタッフに恵まれ、『チャンネルはそのまま!』を世に出すことができました。そのドラマが最優秀賞をいただき、大変光栄であり、感激もひとしおです」とコメントした。

同作品は3月18日から5話連続で北海道エリアのみ放送された。北海道の地方テレビ局に謎の「バカ枠」で採用されたパワフルな主人公、雪丸花子を人気女優の芳根京子(22)が熱演。札幌在住の漫画家・佐々木倫子の原作を「踊る大捜査線」シリーズの本広克行総監督ら4人の監督で完成させた。カリスマ農業技術者を大泉洋(46)が演じるほか、安田顕(45)らTEAM NACSのメンバー全員も出演するなど盛り上げた。

テレビ朝日系列22局と、系列以外の東京メトロポリタンテレビジョン、テレビ神奈川ほか10局でも放送された。また、ネット動画配信サービスのNETFLIXでは190カ国以上で配信されているほか、HTB公式動画配信サービス「北海道onデマンド」(https://hod.htb.co.jp/)で鑑賞することができる。同局からドラマ全編とメーキングなど特典映像が収録されたブルーレイディスクが、来年3月に発売することも発表された。