「プラトーン」などで知られる米俳優ウィレム・デフォー(64)の主演映画「永遠の門」(11月8日公開)のプレミア試写会が26日、都内で行われた。

画家ゴッホの半生を描き、その目から見た自然界の美にスポットを当てた作品。17年ぶりの来日と紹介されたデフォーは「プライベートではその後何度も来ています(笑い)。この作品では、絵を描くシーンはすべてノースタントで僕がやりました。一から筆運びを習っているうちにものの見方が変わった気がします。形より光を見るようになりました」とゴッホの心境に自分を重ねた撮影を振り返った。

ジュリアン・シュナーベル監督(67)は「ゴッホは日本に来たがっていました。だから日本公開をとても喜んでいると思います。今日連れてきた『ゴッホ』は麦わら帽子をかぶっていませんがね」とデフォーを見ながら笑顔を見せ、「これはゴッホの視点で撮った作品です。観客の皆さんにはゴッホの追体験をしていただきたい」と話した。

ゲストとして登壇したリリー・フランキー(55)は「花を持ってくるのが女優じゃなくてすいません。この映画では、ひまわりの見え方まで違いました。尊敬するおふたりにお会いできたのはゴーギャンに会ったときのゴッホのような至上の喜びです」。2人からは「あなたの『万引き家族』は素晴らしかった」とエールを送られ、しきりに照れていた。