ジャニーズ事務所の若手タレントが多数出演する舞台「ジャニーズ・アイランド」(12月8日初日、東京・帝国劇場)の製作発表会見が8日、都内で行われた。メインキャストのKing&Prine平野紫耀(22)永瀬廉(20)高橋海人(20)らが登場。3人は、今回から演出面などを手がける同事務所副社長、滝沢秀明氏(37)と初の本格タッグを組む。

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同作は12年に初演した舞台シリーズで、作・構成・演出を手がけたジャニー喜多川氏(享年87)が今年7月に死去して以降、初の上演となる。フライングなどのパフォーマンスや戦争と平和などのメッセージが詰め込まれたジャニー氏の集大成的な作品だ。平野は「ジャニーさんはずっと世界の平和を願っていた。その思いを代弁して、1人でも多くの人に平和へのメッセージを伝えるのが僕らの役目です」と力を込めた。

King&Princeでは、既に岸優太(24)神宮寺勇太(21)が先月上演の「ドリームボーイズ」で滝沢氏の指導を受けたが、平野ら3人は、今回が滝沢氏と初のタッグだ。平野は「滝沢君はジャニーさんにむちゃくちゃ近い存在。大船に乗った気分で、ジャニーさんのようにいろいろ相談したいです」。高橋は「小さい頃からテレビで見ていたので、2次元の人のような存在。この期間で3次元の人だと思えるようになりたい」と独特の表現で意気込んだ。永瀬は「正直、ビビってます。まず2人でしゃべることを目標に…」と緊張気味に話した。

King&Princeについて滝沢氏は「『ジャニーズ・アイランド』はジャニーさんが一番力を入れていた作品。彼らは何度もメインを任せられていたし、すごく期待されていたというのは遠くから見ても分かりました」と明かした。

King&Princeはジャニー氏が最後にCDデビューを見届けたグループでもあり、将来のジャニーズ事務所を担う次世代だ。高橋は「プレッシャーや責任を感じる一方で、(メインキャストを)誇らしくも思います。ジャニーさんから学んだ全てのことを生かして、ジャニーさんはもちろん、全てのジャニーズファンの方々にこの舞台をささげたいです」と誓った。【横山慧】

○…ともに出演するジャニーズJr.内ユニットHiHi Jetsや美 少年らも出席した。開催中のラグビーW杯にちなんで、高橋優斗(19)は「W杯が盛り上がっているし、舞台で実際にラグビーをやっちゃうのもありだと思う。紫耀とかがリーチ・マイケル選手をやって、俺は田村(優)選手みたいに蹴りますから」と提案し、笑いを誘った。年内活動自粛中のHiHi Jets橋本涼(18)作間龍斗(17)は欠席した。

◆「ジャニーズ・アイランド」シリーズ 12年11月に「ジャニーズ・ワールド」として初演し、その後「ジャニーズ・アイランド」に名前を変えた。過去にはHey!Say!JUMP山田涼介(26)らがメインキャストを務めた。16年末から17年初めにかけて上演された「ジャニーズ・オールスターズ・アイランド」には滝沢氏も日替わりゲストとして出演した。