イラストレーターの和田誠(わだ・まこと)さんが今月7日に、肺炎で亡くなったことが11日、分かった。83歳。通夜、告別式は近親者のみで営まれた。事務所によると、後日、お別れの会を開くという。

妻で料理愛好家の平野レミさん(72)は「1年ほど前から体調を崩し自宅で療養していました。7月より都内の病院に入院していましたが、肺炎を患い、最期は家族みんなに見守られながら、安らかにお別れをしました。肺炎を患ってからはご飯を食べられなかったので、和田さんが好きなご飯をたくさん作って、安らかな顔の横に置いてあげました。最後の料理を作っている時はすごく幸せで『私にとっての一番の幸せは、和田さんにご飯を作ることだったんだ』とあらためて気づきました。47年間、私の料理を美味しい美味しいって食べてくれて、本当にありがとう。安らかにね」とのコメントを発表した。

和田さんは大阪生まれで、多摩美術大学で学ぶ。映画のポスターやパッケージのデザインで活躍。週刊誌の表紙やエッセーでも人気に。84年には映画「麻雀放浪記」を初監督。88年の「快盗ルビイ」ではブルーリボン賞監督賞受賞。長男はロックバンド、TRICERATOPSの和田唱で、唱の妻は女優上野樹里。