欅坂46キャプテンの菅井友香(24)が、舞台「飛龍伝2020」(来年1月30日初日、東京・新国立劇場中劇場)に主演することが28日、分かった。数々の有名女優が演じてきたヒロイン、神林美智子役。舞台初主演となる。

原作の小説「飛龍伝」は、来年没後10年を迎える劇作家つかこうへいさんの代表作の1つ。73年の発表以来、さまざまな女優に演じ継がれてきた。菅井は、学生運動まっただ中の1960年代を舞台に、全共闘40万人を束ねる委員長となり、革命や愛する者たちに翻弄(ほんろう)されながら、機動隊との最終決戦を迎えるヒロインを演じる。

神林は初代の富田靖子(50)はじめ、牧瀬里穂(47)広末涼子(39)桐谷美玲(29)らが演じ、女優としてステップアップした役。8代目となる菅井は欅坂46きってのお嬢さまとして知られ、どう殻を破れるかが注目される。演出の岡村俊一氏は「清楚(せいそ)なお嬢さまが革命の波にのみ込まれていくという現実のリアリティーが菅井友香にある。アイドルから女優に変わっていく姿に立ち会いたい」と期待を寄せた。

欅坂46は「NHK紅白歌合戦」や「輝く!日本レコード大賞」など年末の特番に出演予定で多忙を極めるが、稽古は12月中旬に始まる。今日29日に24歳となった菅井にとって、大きな挑戦となる。「偉大な女優の皆様が演じられてきた伝説のヒロインで初主演、感謝の気持ちとともに大きな責任を感じています。60年代の若者の叫びを通して、現代を生きる皆様に希望の光を見つけて頂けるよう、自分の殻を破って全身全霊で挑ませて頂きます!」と意気込んだ。

◆菅井友香(すがい・ゆうか)1995年(平7)11月29日、東京都生まれ。愛称「ゆっかー」「菅井様」。15年8月加入、欅坂46の1期生。17年1月にキャプテン就任。小5で始めた乗馬が特技。文化放送「レコメン!」月曜レギュラーパーソナリティー。166センチ。血液型AB。