泰葉(58)が歌手として再々々デビューすることが9日、分かった。歌手としても活動する杉真里が社長を務める芸能事務所「オフィス・エム」に所属し、3月にも新曲を発売する予定。取材に応じた泰葉は「今までは社会的な常識が欠けていた。反省して一からやり直したい」と話した。

泰葉は初代林家三平の次女で、81年に「フライディ・チャイナタウン」で歌手デビューした。88年に春風亭小朝と結婚し、歌手を引退。07年の離婚後、09年に再デビューしたが、うつ病を発症し休業。13年に弟の林家正蔵・三平が属する「ねぎし事務所」に入り、再々デビューしたが、16年に退社。個人事務所を設立。イラン人実業家との婚約を発表したが、18年に解消した。

その後は芸能界から身を引き、18年12月からは山梨・清里のペンションで住み込みのアルバイトとして働いた。「調理補助から食器洗い、部屋や風呂、トイレの掃除まで何でもしました。お嬢さん育ちだったので、人との接し方も含めて、私には一般的な社会常識が欠けていた。人間としても不完全だった。1年間、一生懸命働いて、ペンションのオーナーさんからも『完璧なスタッフになった』と言われました」。

その中で、忘れなかったのが「歌」への思いだった。「このままでは、不完全燃焼で人生が終わってしまう。やっぱり、大好きな歌で勝負できればと思いました」。人を介して杉社長と出会い、「『お母様(海老名香葉子さん)に早く安心していただきましょうね』と言われて、信頼できると思った」。香葉子さんは泰葉を支えてきたが、「ねぎし事務所」退社後は、交流も途絶えている。

しばらくは東京と清里を行ったり来たりの生活となる。個人事務所時代の借金についても「弁護士を立て、法の力を借りて5年以内に返済します」。泰葉自ら作詞した新曲のタイトルは「令和ミュージックの鐘」に決まった。「いろいろとご迷惑をかけてきたことは反省し、一からやり直したい」。令和に再出発を誓った。