長谷川博己主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の初回が19日に放送され、関東地区の平均視聴率が19・1%(関西地区19・3%)と高視聴率だったことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。

前作「いだてん~東京オリムピック噺」の初回15・5%を3・6ポイントも上回った。近年では16年「真田丸」の19・9%に次ぐ高い数字。

前作「いだてん」の初回から最終回までの期間平均視聴率は、8・2%と大河ワースト記録だった。大河ドラマ離れが目立ち、昨年2月10日放送の第6回から同12月15日の最終回まで平均視聴率は42回連続1桁だった。

「麒麟がくる」は明智光秀を主人公に、大河ドラマファン待望の戦国時代を描き、内容的にも評価が高いものの、「いだてん」の流れの影響を受けるのでは、と心配されていた。たが、「いだてん」の流れをストップさせ、再び大河ファンを取り戻す形となった。関東地区の大河ドラマの平均視聴率が2桁となったのは約11カ月ぶり。

※最近10年の関東地区の大河ドラマ初回平均視聴率

▼10年「龍馬伝」=23・2%

▼11年「江・姫たちの戦国」=21・7%

▼12年「平清盛」=17・3%

▼13年「八重の桜」=21・4%

▼14年「軍師官兵衛」=18・9%

▼15年「花燃ゆ」=16・7%

▼16年「真田丸」=19・9%

▼17年「おんな城主 直虎」=16・9%

▼18年「西郷どん」=15・4%

▼19年「いだてん」=15・5%

※数字はビデオリサーチ調べ。