劇作家で演出家の野田秀樹(64)が1日、文化イベントなどの自粛が相次ぐ中、「公演中止で本当に良いのか」との意見書を公式ホームページで発表した。

「一演劇人として公演の継続を望む意見表明をします」とした野田は、感染症専門家と協議し対策を施すことを前提とした上で「予定される公演は実施されるべき」とした。「演劇は観客がいて成り立つ芸術」「ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になるおそれがあり、それは『演劇の死』を意味しかねません」と危機感を表明した。公演を継続したり、予定する演劇人についても「『身勝手な芸術家たち』という風評が出回ることを危惧します。公演収入で生計をたてる多くの舞台関係者に思いをいたして」と呼びかけた。