女優鈴木杏樹(50)が4日、レギュラー出演するニッポン放送「オールナイトニッポン MUSIC10」(月~木曜午後10時、水曜担当)に約1カ月ぶりに生出演した。

歌舞伎俳優喜多村緑郎(51)との不倫が発覚する前日の先月5日の放送を欠席以降、4週連続で同番組に出演していなかった。番組冒頭、鈴木は涙ながらに謝罪した。

鈴木 この度はお騒がせしまして、本当に本当に本当に申し訳ございませんでした。嫌な思いとか、不愉快な思いとか、残念な思いとか、傷つけてしまったりとか、裏切られたような思いをさせてしまった方々に心の底からお詫び申し上げます。ごめんなさい。たくさんのお仕事関係の方に多大なご迷惑をお掛けしてしまいました。本当に申し訳なくて、心の底から反省しております。申し訳ございませんでした。そして、ご心配をおかけしてしまった方々にも、心から申し訳ございませんでした。全ての皆様に、心からお詫び申し上げます。本当に本当に本当に申し訳ございませんでした。このように、多くの皆様にご迷惑をお掛けしてしまうようなことはもう二度とないように、これからの人生、心して歩んで参りたいと思っております。

また「出演した舞台の広島、福岡公演に心にこもった電報などメッセージをいただいて、どれだけ温かかったか…。生きていく自信を失っていたので、それが温かくて…。お花など東京に持ち帰ってきました。大切にします」と涙ながらに語った。

不倫騒動をめぐっては、先月6日発売の「週刊文春」で報じられ、同日に所属事務所を通じて「本当に申し訳なく、心からおわびします。今年に入って、お相手から独り身になるつもりでいるというお話があり、お付き合いを意識するようになりました。お別れが成立していない現状、今回の軽率な行動を真摯(しんし)に反省し、今後皆さまにご迷惑をおかけすることのないよう慎みます」とコメント。同局のレギュラー番組「鈴木杏樹のいってらっしゃい」も降板した。

また同18日には、広島市のJMSアステールプラザで舞台「罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~」に出演。報道後、初の舞台出演で会場には朝から報道陣が待ち受ける中、通常、出演者が通る楽屋入り口を使用せずに会場入り。公演では、皮肉にも不倫する妻役をコミカルに熱演し「1度に2人を愛してはいけない。いつかきっと不幸になるよ」と諭される場面では客席から笑いが起こっていた。

◆鈴木杏樹(すずき・あんじゅ)1969年(昭44)9月23日、大阪府生まれ。アメリカンスクール出身の語学力を買われ、87年、レコード会社の海外進出プロジェクトでロンドンへ。シングル曲2枚リリース。92年フジテレビ系「パテオ1」で女優デビュー。同年のTBS系「十年愛」や翌年のフジテレビ系「あすなろ白書」で人気に。ほか「相棒」シリーズ、情報番組「ZIP!」など。161センチ。

◆喜多村緑郎(きたむら・ろくろう)本名神田和幸。1969年(昭44)1月6日、新潟県生まれ。国立劇場歌舞伎俳優研修修了後、88年4月に初舞台。市川段四郎門下で市川段治郎を名乗り、94年に市川猿之助(現猿翁)の部屋子に。スーパー歌舞伎「新・三国志2」で猿之助の代役を務めたり、「ヤマトタケル」にも主演。11年に2代目市川月乃助と改名。16年1月に劇団新派に入団、同9月に2代目喜多村緑郎を襲名。