「マンガの神様」と呼ばれた手塚治虫さんの長女で手塚プロダクション取締役の手塚るみ子さんが、ネット上で話題となったきくちゆうき氏の4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」に対する亡き父の思いを推測したツイートで批判を浴び、「真意を解って頂けたら幸いです」と理解を求めた。

るみ子さんは21日、ツイッターで「『生きるとは』というテーマを伝えるのに手塚治虫は何年もかけて『火の鳥』を描いてきたというのに、『100日後に死ぬワニ』は100日を通してそれを多くの読者に伝えることができて、たぶん天国の父は今猛烈に嫉妬してると思う」と、亡き父の思いを推し量った。

このツイートに、ネット上ではさまざまな意見が交わされた。

るみ子さんは「どんな作風だろうと嫉妬するのが手塚治虫です。たとえ一作だけでも多くの読者を惹きつけた傑作を世に出した作家は手塚にはない才能の持ち主なのですから」と説明。

22日には「昨日はワニについての呟きでお騒がせしました。決して『匹敵』とも『超えた』とも言ってないのに盛られた記事でそう受け取られた人がいたようですが、たくさんの熱意あるリプやいいねをありがとうございます。全てに返せなくてすみません。真意を解って頂けたら幸いです」とした。

また、「お前はいつから手塚治虫の代弁者になったのか」という批判コメントもあったとし、「娘が『お父さんだったらこう思うんじゃない?』って軽く言うことすら許されないのが手塚治虫の公共的存在としての大きさなんだとあらためて思い知る。”俺たちの手塚治虫”なんだ」と、複雑な思いをつづった。