小説家としても活動するNEWS加藤シゲアキ(33)が、3年ぶり5作目の長編小説「オルタネート」(新潮社)を11月19日に発売することが25日、分かった。都内で日刊スポーツなどの取材に応じた。

同作は小説誌「小説新潮」に今年1月から連載し、今月21日発売の9月号で最終回を迎えた長編。マッチングアプリが流行する現代の高校を舞台にした青春群像劇で、若者の苦悩や恋愛、成長を描く。純粋な告白シーンもあり、「僕は高1でデビューしたので、高校生活は楽しめなかったんです。文化祭も行けなかった。だから、完全な妄想とか、想像で書いた部分がありますね。青春を取り戻すような感覚です」と笑った。

作家の恩田陸氏からは「(加藤の)新境地で、さらなるステップアップとなる作品」と称賛された。「これまでは純粋な恋愛のシーンとかは避けてきたので、まさか自分がこんな作品を書くとは思っていませんでした」と話した。

NEWSでの活動について「今も青春というか、部活みたいなところもある。いろんな壁を乗り越えていく感じです」と語った。今年6月に手越祐也(32)が脱退して3人組になった。「NEWSを守るために解散するという選択もあったのかもしれないですけど、待ってくれているファンもいますし、中途半端な形では終わらせたくないし、NEWSが好きなので、その選択肢はないと思いました。やり遂げなきゃダメだな、って気持ちが固まりました」と決意も明かした。【横山慧】