V6井ノ原快彦(44)が7日、都内の丸の内TOEIで行われた主演映画「461個のおべんとう」(兼重淳監督、11月6日公開)公開記念舞台あいさつで、息子を演じた関西ジャニーズJr.の7人組ユニット、なにわ男子の道枝駿佑(18)からサプライズで手紙を送られ、うれし涙をこぼした。

井ノ原は劇中で、妻と離婚後、自分を選んだ息子が高校受験に合格した際「3年間、毎日お弁当を作る」と約束した鈴本一樹を、道枝は息子の虹輝を演じた。井ノ原は26歳離れたジャニーズ事務所の後輩の気持ちを理解しようと、撮影前に“タメ口協定”を結び、フレンドリーに会話。おべんとうの中心メニューの卵焼きを練習するため現場に毎日、卵を持ち込んだ。道枝も一緒にお昼を食べ、卵焼きの感想を井ノ原に伝えて、関係を作り上げた。

道枝は、映画の経験が少ない中、サポート、励ましてくれ、一緒にご飯を食べてくれた井ノ原に感謝の言葉を口にした。その上で、こう口にした。

「パパの背中を見て撮影したこの作品で、僕も少しはパパみたいに成長できたかな? もし、僕が20年後、30年後、父親役を演じる作品に出合えた時は、絶対に超えられないパパの背中かも知れないけれどパパの背中を思い出し、経験を生かし『461個のおべんとう』みたいな作品になるように頑張るから。その時は、僕も“タメ口協定”を結ぶね。今日で、パパから井ノ原さんに戻ります。パパの優しさに甘えちゃいけないので。でも僕が悩んだ時や、苦しい時は『大丈夫、全部うまくいくよ』ってまた、パパになってね。ありがとうございます、井ノ原さん」

井ノ原は「ありがとうございます。いやぁ…いいっすね、本当に。うれしい。何か、本当にクランクアップする時に、自分の息子を…引き離されるような気持ちになりました。それは君の頑張りだと思うし、支えてくれた皆さんのおかげだと思っています」と言い、目頭を押さえた。

この日の舞台あいさつは、全国99館の劇場にも生配信された。