9月に大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕、起訴された俳優伊勢谷友介被告(44)の初公判(村田千香子裁判長)が1日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役1年を求刑した。

伊勢谷被告は、被告人質問の中で、今回の逮捕で生じた損害を賠償するため「今まで稼いだお金の大半を提供せざるを得なくなり、自分の今後の見通しも立たなくなり、生活も苦しくなる見通し」と自己資産の大半を費やしたと明かした。

俳優業についても「関わっていた映画、撮影した映画も撮れなくなり、今後の見通しが立たない」状態だという。

また08年に発足し、翌09年に株式会社化して代表を務めた「REBIRTH PROJECT」(リバース・プロジェクト)で社会貢献活動を続けてきたが「会社自体、私のみが残り、活動の多くが出来なくなりました」と語った。その上で「ものによっては事業継承していただく」と、全身全霊をささげてきた社会貢献活動からも、身を引かざるを得ない状況だと語った。

その上で「自分が死んだ後の世界を考えられるのは今、生きている人間。一人間として、そういう活動を続けたい…社会に許されるなら」と語った、伊勢谷被告。自身の今後について「社会貢献活動が許されなくなる。勉強してきた芸術活動で時間を費やせたら」とも口にした。

そして、最後に「重ね重ねになりますけど、私のことを応援してくださった方、応援してくださる方々に、大変なご迷惑をかけたことを申し訳なく思います」と証言台の前で謝罪した。