お笑いコンビ爆笑問題の太田光(55)が日大芸術学部に裏口入学したと虚偽の記事を「週刊新潮」に掲載されたとし、新潮社に約3300万円の損害賠償と謝罪広告を求めて提訴していた判決公判が21日、東京地裁で開かれ、新潮社側に440万円の支払いと同社のインターネットサイトから当該記事を削除するよう命じた。一方で、太田側の謝罪広告の請求は棄却した。

新潮社は、この判決を受けて、ただちに控訴した。東京高裁の2審では、1984年(昭59)の日大芸術学部合格発表の翌日に、太田が横浜映画放送専門学校に進学すると高校に書類を提出していることを主張するという。

太田は「もう82歳なんで」と笑ってボケたふりをしながら「横浜映画放送専門学校は、お金を払えばキープできるんで。それが明確な裏口の証拠になるかというと疑問だと思います」と話した。

妻で所属事務所タイタンの太田光代社長(56)が民事だけじゃなく、刑事でも訴訟を求めていることについては「それは、ちょっと社長に聞かないと。僕自身は下手なことを言うと社長に家で怒られるんで」と話した。

週刊新潮誌上では、12年に亡くなった太田の父の太田三郎氏(享年83)が暴力団関係者を通じて、日大芸術学部への裏口入学を依頼したと、関係者の詳細な証言が掲載された。

太田は「おやじも、それほど真面目ではない。写真を整理したら、ホステスさんと一緒の写真ばかり。反則気味なこともやっただろうし。僕の口からは潔白とは正直言えない。おやじが裏口やってたかもしれない。ただヤクザにペコペコしていたというのは許せない。裏口してたとしても、おやじに対する尊敬は変わりない」と語気を強めた。