嵐とゆかりのある人々がメッセージを送る「嵐を語ろう~Arashi talk~」は東山紀之(54)が登場。ジャニーズ事務所の大先輩が秘話を明かします。

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嵐は個人もグループとしても確立されていて、今、世界にあるコンサートの中でも一番大きな規模のものができていると思うし、技術や知力を一番そこに注ぎ込んでいるグループだと思います。5人がそれぞれいろんな場面で開花して、他には考えられないくらい、グループとしての花が異常なくらい大きくなったんじゃないかな。ジャニー(喜多川)さんの想像もはるかに超えたと思いますね。

デビューして2、3年は、本人たちも手探り状態だった部分はあると思うんですよ。当時、嵐のコンサートを見に行った時、僕があまり感銘を受けなかったことがあったんです。終演後にそれを伝えた時の5人の目はよく覚えています。彼らの真剣なまなざしを見て、「あ、このグループはいけるな」って思いましたね。個人的にも、いい意味でギラギラしているほうが好きなんですよ。

大野(智)は昔バックについてくれたこともありました。当時から非常に表現が面白い子だったんです。ジャニーさんも同じようなこと考えていたと思う。大野が入ることによって、チームとしてのエネルギーがさらに加わったような気がしますね。40歳で将来的ないろいろなことも考えるだろうし、芸術的なので、発想するにも創作するにも、時間が必要ですよね。

櫻井(翔)は司会もできるし仕切れますから。なかなかそういう才能っていないので。相葉は、志村けんさんに会って変わったと思う。天性の明るさで、弟的キャラでみんなからかわいがられますし、ひまわりのようです。二宮は、たとえば海外にどんどん進出して、俳優として活躍してもいいと思います。

活動休止後、ちょっと仕事を休むと言っている松潤の気持ちも分かります。コンサートの演出って、常に考えていないといけないから。だから、今は松潤の脳を休ませてあげないと、って感じですね。

嵐って、なんか、弱点がないんですね。それぞれがお互いを尊敬している、いい五角形のプリズムだから。いろんな角度でいろんな光を放つ。活動休止は嵐にとって日曜日だと思うので、大人への準備期間としてしっかり休んで。次の月曜日を迎えてほしいですね。【聞き手=横山慧】

◆東山紀之(ひがしやま・のりゆき)1966年(昭41)9月30日、神奈川県生まれ。79年5月ジャニーズ事務所入り。85年に少年隊としてシングル「仮面舞踏会」でデビュー。93年の「琉球の風」でジャニーズ初のNHK大河ドラマ主演。テレビ朝日系「サンデーLIVE!!」(日曜午前5時50分)メインキャスター。178センチ、血液型A。

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