第44回日本アカデミー賞授賞式が19日、都内で行われ、長澤まさみ(33)が「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)で自身初の最優秀主演女優賞に輝いた。デビュー20周年の昨年、2度目の最優秀助演女優賞を受賞したが、新人俳優賞を含め、個人賞の“三賞”を全て受賞。「たくさんの方に支えられなければ、映画作りはできないと身に染みて感じた。誠実に映画作りに向き合って、頑張っていきたい」と語った。

最優秀作品賞は「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)、最優秀主演男優賞には同作に出演した草なぎ剛(46)が初めて輝いた。また「Fukushima 50」が、若松節朗監督(71)の最優秀監督賞、渡辺謙(61)の最優秀助演男優賞など最多6冠を受賞した。

また1月時点で興行収入365億5000万円と、日本の歴代最高興収記録を更新したアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)が最優秀アニメーション作品賞、話題賞作品部門、最優秀音楽賞の3冠を受賞した。

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▽第44回日本アカデミー賞の主な受賞

最優秀作品賞 「ミッドナイトスワン」 内田英治監督

最優秀監督賞 若松節朗  「Fukushima 50」

最優秀主演男優賞 草なぎ剛 「ミッドナイトスワン」

最優秀主演女優賞 長澤まさみ 「MOTHER マザー」

最優秀助演男優賞 渡辺謙 「Fukushima 50」

最優秀助演女優賞 黒木華 「浅田家!」

最優秀アニメーション作品賞、話題賞作品部門、最優秀音楽賞 「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」外崎春雄監督

※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀