北川景子(34)が29日、都内のイイノホールで行われた山田洋次監督(89)の映画「キネマの神様」(8月6日公開)完成報告会見に出席予定だったが、体調不良で急きょ、欠席した。製作、配給の松竹の関係者は「コロナ禍という状況もあり、このご時世なので大事を取っての判断となりました」と説明した。

関係者によると、北川は微熱があるというが、前日28日に抗原抗体検査を受けており、問題はなく「体調が少し悪く、大事を取ってのことです」と説明。PCR検査も定期的に受けているが、陰性だという。

「キネマの神様」は原田マハ氏の同名小説の実写化作品。1年前のこの日、亡くなった志村けんさん(享年70)が、菅田将暉(28)とダブル主演し、かつて撮影所で働き夢を追いかけていた主人公ゴウの過去と未来を演じる予定で、撮影は20年3月1日にクランクインしたが、志村さんが新型コロナウイルスに感染し、同月上旬の撮影を前に肺炎治療のため降板し、出演を辞退。若き日のゴウのパートは同月末までに撮影が終了したが、同29日に志村さんは急逝。同4日から感染拡大予防の観点から撮影が一時、見合わせられた末、志村さんと多くの共演経験がある歌手沢田研二(72)が代役として、14年ぶりに映画に出演すると同5月15日に発表。当初は同12月の公開が予定されていたが2度、延期された。

北川は劇中で、若き日のゴウが助監督を務めた撮影所のスター女優の園子を演じた。