日本テレビ系の映画特選番組「金曜ロードショー」では、恒例企画「みたい映画リクエスト」で不朽の巨編「タイタニック」を、5月7日と14日の2週連続で放送する。

番組公式ホームページで、今あなたが金曜ロードショーで見たい、そして多くの人に見てもらいたい映画を募集。この企画では第1弾として「天使にラブ・ソングを…」、第2弾「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、第3弾の「E.T.」「プラダを着た悪魔」に続く今回は「タイタニック」に決定した。さらにもう2作品も放送予定となっていて、作品は後日発表される。

1997年に公開され、世界的な大ヒットとなった20世紀を代表するラブストーリー。日本でも当時、歴代興行収入1位となる262億円を記録した。これは現在でも歴代3位にあたる大記録で、依然として洋画では歴代1位、実写作品でもトップをキープし続けている。

日本の歴代興行収入ランキング(一般社団法人 日本映画製作者連盟 統計より)

1 「鬼滅の刃 無限列車編」

2 「千と千尋の神隠し」

3 「タイタニック」

4 「アナと雪の女王」

5 「君の名は。」

ジェームズ・キャメロン監督が、20世紀最大の海難事故と言われたタイタニック号沈没事故の史実をもとに描いた超大作だ。主人公ジャックを演じたレオナルド・ディカプリオ(46)は当時22歳で一躍名前を世界に知らしめ、日本でも「レオ様ブーム」が起こるなど社会現象を生んだ。第70回アカデミー賞では、作品賞、監督賞を始め11部門を受賞した。

ストーリーは、画家を目指す奔放な青年ジャックと上流階級の娘ローズは、不沈と言われた豪華客船タイタニック号の船上で出会う。2人は身分の差を超え次第にひかれ合うが、それもつかの間、タイタニック号に沈没の危機が訪れようとしていた。果たして、2人の運命は…。

ディカプリオ演じるジャックは、エヴァンゲリオンシリーズの渚カヲル役や「鬼滅の刃」の猗窩座役の、石田彰が演じる。

★石田彰の話 この度、「金曜ロードショー」視聴者リクエスト企画第4弾として「タイタニック」をお届けする運びとなりました。今回、私がレオナルド・ディカプリオ演じるジャックを吹き替えた2003年製作の放送用素材がこうして再び日の目を見ることになったのは、本作を見たいとたくさんのリクエストを寄せてくださった皆さんのおかげです。ありがとうございます。

03年のアフレコ時は、ジャックとローズのシーンだけをまとめて収録したので、実際に映画を見ている時よりも、濃密かつテンポの速い展開に感じました。ジャックの声を演じるにあたり、未来への希望を担保にした自信が彼を突き動かす原動力になっていると思うので「若さゆえの勢い」と言う部分を意識しました。

「タイタニック」と言えばのジャックとローズのへさきでの抱擁シーン。口ずさむ歌のメロディーがよくわからなくて苦労しました。

本作で気に入っているシーンは、招かれたディナーの席でキャルやローズの母親の嫌み口撃に負けずにジャックが堂々と言い返して、同席している人たちの賛同を勝ち取るところで、胸のすくシーンでした。

あとエンディングの大階段の時計の所につながるワンカットには、セリフはありませんがやはり目頭を熱くさせられます。

一大ブームを引き起こした劇場公開当時から既に20年以上たちましたが、あの時を思い出しながらジャックとローズのロマンスの行方と、タイタニック号に乗り合わせたさまざまな人たちの運命をもう一度見守りましょう。

また、本作を見たことがないと言う若い方には、時代を経ても色あせない定番映画の底力も同時に感じ取っていただければと思っています。