元AKB48の矢作萌夏が、今日5日の19歳の誕生日に、インスタグラムとTikTokでSNSライブを行う。

シンガー・ソングライターとしてデビューに向けて、本格的に再始動するにあたり、日刊スポーツの取材に応じた。【大友陽平】

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「お久しぶりです!」

先月9日にSNSで復帰を示唆し、その後はオリジナル楽曲の弾き語り動画などをSNSに投稿していたが、姿を見せるのは卒業後初めて。体形もスリムになり「卒業してからの1年半で、筋トレや食事制限をしたり、岩盤浴にも通って、ダイエットも頑張りました。健康的に“米俵”ぐらいはやせました!」と愛嬌(あいきょう)たっぷりに笑った。

18年にAKB48加入後、史上最速でソロコンサート開催や、シングル「サステナブル」でセンターを務めるなど、次期エースとして期待されたが、昨年2月に卒業。卒業当初は大学進学を目指していたが、「AKB48グループ歌唱力No・1決定戦」で1位に輝くなど歌唱力に定評があり、両親からも背中を押され、音楽の道を歩むことを決めた。

卒業以降、大手レコード会社「エイベックス」に所属し、ボイストレーニングを行いながら、ピアノやギターを本格的に習得。機材も自ら購入して曲作りにも挑戦し、すでにオリジナル楽曲は30曲近くあるという。

「メロディーが先にできることが多いんですけど、まだ頭の中に急にメロディーや歌詞が降ってきたりはしないです(笑い)。まずは曲をたくさん聞いてもらいたいので…。ひたすら作って、届けて…を繰り返していきたいです。周りから、武器になりそうなのは『声』と言ってもらえることが多いので、自分の声に合った曲で勝負していきたいです」

シンガー・ソングライターとして、今後はデビューに向けて、さらに研さんを重ねていく。

「一番は音楽を“届けたい”という思いです。この1年半、ファンの皆さんの大切さや、近くに寄り添ってくれていたことを実感しました。近くに寄り添って曲を届けられるようなシンガー・ソングライターになりたいです!」

将来的な目標は、AKB時代には立てなかった「NHK紅白歌合戦」の舞台。今日5日のSNSライブでは、オリジナル曲も数曲披露予定で、目標に向けた第1歩となる。

「アイドルとしての私を好きになってくれた方や、私の歌が好きになってくれた方と、いろいろな方がいると思うんですけど、私は何も変わってないです。今は不安もありますが、ファンの皆さんの応援が支えになります。一緒に頑張っていきたいと思うので、これからもよろしくお願いします!」

◆矢作萌夏(やはぎ・もえか)2002年(平14)7月5日、埼玉県生まれ。18年1月「第3回AKB48グループドラフト会議」で3チームから1巡目指名され、AKB48チームK入り。19年1月にソロコンサートを開催し、同9月発売のシングル「サステナブル」で初センター。同10月に「第2回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝。昨年2月にグループ卒業。血液型O。